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ケニア・マゴソスクール

2月末、1週間ほど、ケニアに行ってきました。

「project magoso」のマゴソスクールや、モンバサにあるジュンバ・ラ・ワトトを訪問するのが目的で、新理事の早川千晶さんに案内してもらいながら、様々な現状も教えて頂きました。

 

マゴソスクールの現状

ケニアに到着した翌日、アフリカ最大規模のスラム、ナイロビの「キベラスラム」の中を歩いてマゴソスクールへ。

 

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子どもたちは、お揃いの制服を来て、歌や踊りで元気に出迎えてくれました。

現在、マゴソスクールの生徒は600人を超えていて、教室もたくさんの子どもであふれていました。

 

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つらい生活を強いられている子どもが多いため、早川さんや先生たちは、朝早くから門を開け、授業を行って、給食を提供し、子どもたちが毎日少しでも長くマゴソにいられる環境を作っています。

しかし、今マゴソスクールの財政状況は非常に厳しく、給食費や先生の給与、設備費など、必要経費が十分に確保できずに運営危機に直面しています。

 

モンバサのジュンバ・ラ・ワトト子どもの家も状況は変わらず、子どもたちの生活費が継続して得られなければ、今後の継続も危ぶまれるような状況だとのことでした。

 

 

ケニアのいま

今回、車での移動中に激しい渋滞に巻き込まれることがよくありました。これは一昔前にはなかった光景で、車を買うことの人たちが増えている証拠だと教えて頂きました。

ケニアは今、経済発展を続けていて、裕福層はどんどん富を増やし、一定の所得がある中産階級も生まれてきています。

 

しかし、格差も広がる一方で、長年ケニアに住む早川さんも「国の状況は以前に比べて悪くなっている」と感じているそうです。

特に、最貧困の人たちは字が読めなかったり、公用語が話せなかったりといった理由で公的な機関へのアクセスができず、そもそもの支援を受けられないまま劣悪な環境の中での生活を強いられ続けています。

 

 

今後の関わり

マゴソスクールは、そんな最貧困の人たちが多く住むキベラスラムで、子どもたちの将来の可能性を広げ、自ら環境を変える力をつけてもらおうと、活動を行っています。

 

今回、マゴソの生徒や先生から、幼い頃の話を直接聞く機会がありましたが、信じられないような悲惨な話でした。

しかし、そんな過去や現在が想像できないほど、子どもたちは元気いっぱい勉強し、歌って遊んで、マゴソスクールやジュンバ・ラ・ワトトでの生活を楽しんでいます。

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私たちも改めて、マゴソスクールやジュンバ・ラ・ワトトが子どもたちにとってどれだけ必要な場所なのかを強く実感しました。

早川さんや現場のスタッフは、そんな子どもたちの居場所を守ろうと必死に活動をしています。

 

今回、mudefと一緒にプロジェクトを行っているたき工房の社員お2人にも同行して頂き、現場を見た上で様々なアイディアを頂きました。

mudefではこれをきっかけにしたプロジェクトを展開し、今度もマゴソスクールやジュンバ・ラ・ワトトを支援していきます。

今後のプロジェクトにも、ぜひご注目ください。

 

mudef事務局