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Project Magoso

Project Magoso(プロジェクト・マゴソ)

2010年、マゴソスクールへのサポート

2010年7月、mudefでは、ケニア・キベラスラムを支援するマイシャ・ヤ・ラハ基金に対し、200万円の協賛をすることに決定しました。

キベラスラムの子どもたちが少しでも安心して暮らし、遊び、学ぶことができるように、もっと何かサポートできることはないかとの思いから、今回この支援を行うことを決めました。


マイシャ・ヤ・ラハ基金、マゴソスクールのみなさんに検討していただいた結果、今回の協賛金は下記のように使われることになりました。


【1.ジュンバ・ラ・ワトト子どもの家 改修工事費】


協賛金のうち100万円は、マイシャ・ヤ・ラハ基金とケニアのミリティーニ村の人々が共同で運営している、「ジュンバ・ラ・ワトト子どもの家」の改修工事費として役立てられます。


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「ジュンバ・ラ・ワトト子どもの家」とは
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ケニア共和国のミリティーニ村にある子どもの家。
現在、2歳から17歳までの子どもたち32人と、寮母さん2名、キベラから派遣された先生1名が生活しています。

マゴソスクールに集まる子どもたち約400名の中で、特に生活状況が深刻な子どもたちを、ミリティーニ村の人々が村で受け入れてくれ、育ててくれています。

ミリティーニ村の長老、スワレ・マテラ・マサイ氏(60歳)が、キベラスラムを訪れた際、「親がいない子どもたちのために、私の村の人々がお父さん、お母さんになればいい。私の村は貧しいけれど、みんなで助け合って生きていけば何とかなる。」
と言って、子どもたちを受け入れてくれました。

8.ミリティーニ村のタイコ名人バーティ.jpg

ミリティーニ村の人々

2005年11月に、日本とケニアの有志の方々の協力のもと、設立。
村の近所のお父さん、お母さんたちが委員会を作り、キベラスラム出身のリリアンさんとケニア在住ライターの早川千晶さん、ジャンベ奏者の大西匡哉さんと共に運営しています。

家の中にはいつも村中の子どもたちがたくさん集まり、遊んだり、音楽活動をしています。

 

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閉鎖の危機を乗り越えるために
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2010年6月、ケニア政府により、ジュンバ・ラ・ワトト子どもの家を閉鎖するよう通告が出されました。

理由は、児童養護施設を運営するために必要な条件を満たしていないこと。

児童養護施設の運営許可を得るためには、建物の状態、広さ、トイレの状態、水道、電気、ベッドや寝具の状態、食料の保管場所、日中と夜間の警備員の雇用、台所の設備、など、とても細かい条件が提示されています。
そのすべてを満たさなければ閉鎖されてしまいます。

しかし、ジュンバ・ラ・ワトトでは日々の生活費のやりくりで精いっぱいで、改修工事の費用まで出すことはできません。

子どもたちにとっては、非常に過酷な環境から、安心して暮らせるようになった大好きな家。
この子どもの家が閉鎖されたら、子どもたちは住む場所を失ってしまいます。
ミリティーニ村の人々も、この子どもたちがここで暮らしていくことを望んでいます。


2010年8月26日に、政府から派遣された役人が視察に来るまでに、条件を満たすための改築工事を完了しなくてはなりません。

また、ベッドやマットレス、シーツ、毛布なども人数分、完璧にそろえる必要があります。


こうした状況を受け、mudefからの協賛金100万円を、改修工事と必要な家具、備品の購入に充ててもらうこととしました。


※現在のところでわかっている必要経費は以下の通りです。

備品・家具の購入 約10万円
第一期工事(廊下、部屋の内壁、部屋の床) 約6万5千円
第二期工事(外回り、外壁、屋根の補強、台所の整備、ホールの整備、トイレの修理、
下水の修理)約35万円 

 

【2.マゴソスクール出身の子どもたちのセカンダリースクール奨学金】

 

協賛金のうち100万円は、マゴソスクール卒業生たちがセカンダリースクールに通うための奨学金として役立てられます。


ケニアの教育課程は、
初等教育課程(日本の小学校~中学校2年生までに相当)  8年間
中等教育課程(日本の中学校3年生~高校3年生までに相当) 4年間
大学課程 4年間
となっています。


マゴソスクールでは、このうち初等教育にあたる内容を学びます。
もちろんそれだけでも子どもたちにとって大変大きな意義がありますが、さらに中等教育課程であるセカンダリースクールに進学することは、学ぶ意欲のある子どもたちの将来の可能性を大きく広げることにつながります。

3.マゴソOBOGクラブメンバー②.jpg
マゴソOBOGクラブのメンバー

4.マゴソOBOG帰省時の補習授業.jpg

マゴソOBOGクラブのメンバー。帰省時にはマゴソスクールで補習授業を受けます

子ども一人がセカンダリースクールに通うために必要な費用は、一年間でおよそ10万円。
マイシャ・ヤ・ラハ基金では、マゴソスクール卒業生のうち、成績が優秀であり、きちんとした生活態度と、後輩たちの面倒をきちんと見る意欲のある子どもたちに奨学金を提供しています。

mudefでも、協賛金の100万円を、セカンダリースクールへの進学費用に充ててもらうこととしました。
プロジェクトの進捗状況は、随時こちらのページでお知らせしていきます!