Project Magoso（プロジェクト・マゴソ）

セカンダリースクール学費支援 経過報告(6)

2012.03.08

mudefが支援を行っているKCPE受験生4名が、なんとか無事、セカンダリースクールに進学することができました。

無事、というのも、今回のこの受験は今までになく難しかったそうなのです。

 

2003年度からケニア政府が開始した初等教育の無償化により、それまでお金がなくて学校に行けなかった子どもたちが学校に行けるようになり、小学校の生徒数が爆発的に増えました。公立の小学校はなんと、1クラス100人や150人で授業を行って来たのだとか。

その爆発的に増えた子どもたちが成長しKCPEを受験することになったのが今年でした。

しかし子どもが増えた分のセカンダリ―スクールの増設等政府の対応が間に合わず、今回のKCPE受験生のうち、20万人分ほど進学する席が足りない状態でした。必然的にセカンダリースクールに進学できる成績のレベルが上がってしまい、昨年までは250点以上取っていればなんとか進学できましたが、今年は300点以上取っていなければ州立学校への進学は難しいというレベルに跳ね上がりました。

 

一方、これまで全国18校だった国立学校を増やすという計画が実施されたことも影響しました。

将来的には国立学校の数を100校以上にしたいというケニア政府の計画の一環として、今回優秀な州立学校の中から国立学校にアップグレードされる学校が全国で30校選抜されました。

マゴソスクールの生徒たちが通う学校のある州でも、国立学校へとアップグレードされる学校が選抜されました。
州立から国立に昇格すると、その州からだけではなく全国の生徒が入学してくることになります。
セカンダリースクールのキャパシティがもともと足りないにもかかわらず、州外からも人が流入してくることとなったため、より競争率が高くなってしまったのです。

 

来年はさらに難関になるだろうことが予想されるため、先生たちは生徒にしっかり頑張るようはっぱをかけているとのことです。頑張ってほしいですね。

 

費目(13名分)	ケニアシリング(Ksh)	日本円(JPY)
交通費	6,150	6,260.7
物品購入	15,286	15,561.148
帰省中の食費	4,500	4,581
その他の出費	8,300	8,449.4

(1Ksh ≒ 1.018JPY ※2012年3月8日現在)