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[SATOYAMA BASKET]MISIAより愛知県へメッセージ

2月26日、愛知県・愛知芸術文化センターで開催された、「企業の緑 命をつなぐPROJECT」公開フォーラム ~知多半島 ECOMMUNITY 2012へMISIAがメッセージを発信しました。


 

この度は「ECOMMUNITY2012」が開催されますこと、心よりお喜び申し上げます。本日は残念ながら参加することができないのですが、会の成功をお祈りしています。

2010年10月、ここ愛知県名古屋市で国連生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が無事、閉幕いたしました。会議を通じて、名古屋議定書や愛知ターゲットなど、重要な取り決めが結ばれた以外にも、日本国内で生物多様性と言う言葉の認知率が上がるなど、非常に大きな進歩があった1年となりました。

しかし、これで終わりではありません。本番はこれからです。昨年から2020年までの10年間を、国連生物多様性の10年と定められました。10年をかけて、生物多様性とは何かを知り、行動する人をもっともっと増やしていくことが、日本だけではなく世界中で求められています

そしてそんな取り組みが、昨年から、ここ、愛知県で「命をつなぐプロジェクト」として始まりました。これまでの画一的な緑地化ではなく、その土地に根差した植生を復活させ、分断された生き物が暮らしやすい環境をつないでいく試みです。

その土地に暮らしていた生きものを復活させることは、愛知という場所の再発見につながるのではないでしょうか。

COP10名誉大使として日本各地を視察させていただく中で私も、なんと豊かな自然がここ日本にはあるのだろうと心を打たれました。

国土の約7割を森に覆われた日本は、南北に細長い国土に実に様々な生態系と豊かな生き物のつながりを見ることができます。そしてその豊かな自然は、地方色豊かな自然環境と各地域の文化を作り出しました。

命をつなぐこのプロジェクトの活動は、身近な風景を見直し、私たちが暮らす場所を知り、理解し、その場所への愛情を次世代へつなげていくことに、きっと繋がっていくと思います。

さらにこのプロジェクトの素晴らしさは、大学生のみなさんによって運営されていることです。若い学生のみなさんが街や学校、企業と協力しながら、昔ながらの生き物が暮らすことができる場所をつくり、「小さな生態系」をつなぎ、愛知という土地への愛情をつないでいっているということ。

今回、そんな学生の皆さんの活動に賛同し、応援をさせていただくことになりました。

私たちは、生物多様性の中に生きています。

活動を通じて、一人でも多くの方たちに、身の回りの自然へ目を向けてもらい、沢山の命が繋がっていくことを願っております。


 

本プロジェクトは、知多半島臨海部(東海市・知多市)にある企業緑地(グリ ーンベルト)における生態系ネットワークの形成を進めることにより、地域の公共的な財産としての価値を高め、さらにその担い手となる次世代の育成を目的に、大学生等を対象に、企業緑地でのワークショップや取材を行ったもの。

mudefでは、同活動に賛同し、愛知県や県内大学・大学生らと共に、生物多様性の普及啓発に協力する予定です。

愛知県との取り組みについてはこちら