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【MDG8】**スタッフブログ** 世界の現実に気づかされた地雷広告

歩いていると、足の裏に何かがくっついた!なんだろうと思ってめくってみると、そこには地雷の写真がついている…。

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その地雷ステッカーには、以下のフレーズが書かれています。

In many other countries you would now be mutilated! Help the victims of landmines!

「この国でなかったら、あなたは今ここで足を無くしていたかもしれません。地雷の犠牲者にどうか救いの手を!」

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これは、ユニセフ(UNICEF)がドイツで行った、街を歩く人々に地雷の事を考えさせる公共キャンペーンです。

 

地雷の公共キャンペーン

まず、石床の模様に偽装したステッカーを上にして、地面へばらまきます。ステッカーの上面は粘着面となっており、歩行者が気づかずにステッカーを踏むと足にくっついてしまいます。その足の裏を見ると、裏面に描かれた地雷とそこに書かれているフレーズが目に入る、と言う仕組みです。

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地雷とは、地中・地表などに設置され、人や車両が触れたりすることによって爆発するように設計された爆薬のこと。大きく「対人地雷」と「対戦車地雷」の2つに分けられます。

内戦によって、地雷の大きな被害を受けていることで知られるカンボジアでは、故郷へ戻ってきた人々が、家の玄関の前や裏庭、職場や学校へ向かう道で被害にあっているといわれています。地雷が怖いのは、被害に遭っても即死する訳では必ずしもないこと。致命傷にはならないものの、地雷で体の一部を失うことで長い間にわたって、肉体的・精神的な苦痛を味わわなければなりません。さらに致命傷ではないとはいえ治療が間に合わないために、実際には2人に1人が命を落としているのです。

対人地雷は、殺す事よりも人を傷つけることを目的に作られています。戦場では、死んでしまった兵士はそのまま放って戦いを続けられますが、怪我をした兵士は救護で2人の手が必要になるからです。そのため対人地雷は、身体の一部だけが損傷する程度の威力で爆発するように作られているのです。

 

子どもを狙う地雷

さらに残酷なことに、中には子どもを狙った地雷もあります。

例えば上空からヒラヒラと舞い降りてくる小さな対人地雷「チョウチョ地雷」。何だろう?と思って手にとって遊んでいるうちに爆発、手首から先が切断されたり両目の視力を失ってしまうケースが多く報告されています。

他にもチョコレート地雷という、日本にもあるチョコエッグというお菓子(卵形のチョコの中におもちゃが入っているもの)に似せて、子どもがおもちゃを取り出そうとすると爆発するものや、ぬいぐるみの中に地雷を仕込み、触れると爆発するようなものまであるのだそうです。

 

自分ごととして考えてもらう

ICRC(赤十字国際委員会)の調査によれば、現在世界の71か国に1億個以上の地雷が埋設されています。その多くは開発途上国に埋められた対人地雷であり、深刻な人道問題となっています。しかし1年間に除去できる対人地雷は、資金と技術者の不足で10万個程度に過ぎず、毎月2000人以上が地雷の被害にあっています。

地面に偽装された地雷型のステッカーにより、突然犠牲者となってしまう地雷の怖さを疑似体験させる、非常によく考えられた公共広告だとドイツでは話題になりました。ゲリラ的に道行く人を巻き込んでのキャンペーンだったのですが、クレームは1つも来なかったそうです。

伝える側も、日常生活の中では意識しづらいこういった世界の問題を、自分ごととして意識させるよう工夫することが大切だと感じました。

参照:The UNICEF Landmine Stickers

 


 

文責: 立花香澄