【MDG1】**スタッフブログ** 人口70億人の世界に生きる
2011.11.01
人口が70億人に到達
2011年10月31日、世界人口が70億人を突破したと世界人口基金(UNFPA)が発表しました。1927年に20億人だった世界の人口は、100年経たない間に急激に膨れ上がりました。60億人目の赤ちゃんですら、1999年の10月に産まれたばかり、まだ小学生です。
そして今この瞬間も、1分間に148人というペースで人口は増え続けており、2050年には93億人に届くと考えられています。

【世界人口の推移(推計値)】 国連人口基金HPより
人口はアジアやアフリカなどの途上国で特に増えている、ということは想像に難くないですが、特にアフリカでは、2100年には現在の10億人から36億人へ3倍以上に増加すると予想されています。
人口増加は一方ではかつて乳児死亡率が高かった途上国で衛生の向上や教育の成果によって、死亡率が低減し、高齢化が進んだことを意味します。これはMDGsのGoalにもある、目標が達成されようとしていることを意味する、素晴らしい成果の現れです。
とはいえ、一方では急激な人口増加により食料や水、資源が一人一人に十分にいきわたらない危険を意味しています。食料高騰が昨年より世界各地で指摘されていますが、人口の更なる増加により食料が高騰、結果として貧困層に十分な食料がいきわたらない事態が発生する可能性もあるのです。
教育とエンパワーメント
人口が急激に増えている国は、インドやソマリア、エチオピア、バングラディッシュなど、いわゆる途上国が大半です。
なぜ途上国で人口が増えるのか?
いくつか理由はありますが、ひとつには教育と女性のエンパワーメントの問題が挙げられます。教育を受けていない場合、家族計画に関する十分な知識がなく、避妊をして子どもをコントロールが難しいことが挙げられます。さらに、女性の社会的地位が低い地域や国では、女性が十分な教育を受けていないために女性自身が家族計画に関する知識を持っていなかったり、さらに夫に対して、避妊をしてもらうよう要求することが困難な場合があります。
でもこの話、途上国だけの問題ではありません。女性が家族計画を自分で決めることができない。そんな話は私たちの身近でも聞く話です。女性自身が声を上げて家族計画について「自分で決定できる」。それは簡単なようで実は非常に難しい話です。
私は4,894,215,306人目に生まれました
人口70億人の世界で生きるということ。
小学校の時に「宇宙船地球号」という言葉を教わりました。地球上の資源には限りがあることや、資源の適切な使用についての意識を持つために使われる言葉ですが、まさに私たちに必要なのは、「70億人を支えている地球」という視野で考えることではないでしょうか。
今まで食べ物や資源が足りなくなったら、ほかの国に頼ってきました。でも地球全体で見れば、足りなくなったら隣の星から、なんて簡単にはいかないのです。
「70億人」という数字を意識してもらう試みとして、自分が世界の70億人のうち何番目に生まれているのかを調べられるWEBサイトを、BBCが立ち上げました。25歳の私は4,894,215,306番目に生まれたそうです。私の後に生まれた人は、約20億人。わずか4半世紀の間に世界の人口は20億人も増えたのです。

グラフを見ると、いかに急激に人口が増加し、宇宙船地球号の定員を上回る状況を生み出しているかがわかります。
10月31日、記念すべき70億人目の赤ちゃんが生まれたこのタイミングで、今一度自分たちの生活がどんな犠牲のもとに成り立っているのか、考える機会になればと思います。
文責:立花香澄





