【MDG6】**スタッフブログ** セサミストリートとマラリア
2011.11.29
先日、セサミストリート(Sesame Street)のマスコットキーホルダーをもらいました。私は主要な3キャラクターくらいしか名前を知らなかったのですが、もらったのは抹茶色のキャラクター。調べてみたら、オスカーというひねくれ物のストリートの住人だそう。好きなことは“言い争い”で、お気に入りのセリフは「行っちまえ!」。笑
※画:セサミストリートHP
「セサミストリート」は、米国で人気のマペットキャラクターを使った未就学児向け教育番組で、日本でもおなじみですね。
セサミストリート 各国版
世界各国で愛されているこの番組、「最も人気のある子ども向け教育番組」としてギネスブックに登録されていたり、日本の子ども番組『ひらけ!ポンキッキ』のモデルとなっていたりととても大きな影響力を持っていますが、国ごとに様々な工夫がなされていることをご存知ですか?国ごとにオリジナルキャラクターが登場するだけでなく、それぞれの社会問題にも配慮した制作がなされているのです。
日本では、英語を学ぶコーナーがあったり、環境問題を取り上げたストーリーになっていたりします。(実際私は小さいころ、「セサミストリート」は英語教育の番組だと思っていました…!)
他にも、男女の格差が国内で問題となっているバングラディッシュでは、男の子も女の子も平等であり、同じように社会参加等の機会があるというメッセージをこめたストーリーを展開。またコソボでは、内戦により対立していたセルビア系住民とアルバニア系住民の子供たちに、お互いに同じ人間であることを理解してもらうことを一番の目的として作られました。
セサミストリートで学ぶ蚊帳の使い方
「セサミストリート」のアフリカ版で、マラリアやHIV/AIDSで多くの人々が命を落としている問題を受け、その社会問題に取り組んだ番組制作が行われました。
ナイジェリア版では、ビッグバードがナイジェリア訛りの英語を話し、ナイジェリアの主食ヤムイモが大好物の「ゾビ(Zobi)」というオリジナルキャラクターが登場するだけでなく、”母親をHIV/AIDSで亡くし自らもHIV陽性”という5歳の少女「カミ(Kami)」が登場します。
そんなアフリカ版のあるエピソードでは、マラリアを防ごうと蚊帳で体をぐるぐる巻きにしてみせる「ゾビ」に、もう一人のオリジナルキャラクター「カミ」が「蚊帳は着るものではなく、寝るときにその中に入るのよ」と正しい使い方を教える場面が出てきます。
その他にも、蚊帳の中で寝るのを嫌がるエルモに対し、「カミ」と「ルル」というキャラクターが蚊帳を使うことの大切さを教える、と言うストーリーの絵本の発売や、女の子が、マラリア予防のためには殺虫消毒された蚊帳の中で眠らなければならないことを学び、市場に蚊帳を買いに行く約1分半のストーリーのオンライン無料視聴等も行われています。
※画:セサミストリートHP
マラリアについて“知る”ということ
mudefが行う蚊帳の配布プロジェクトLove is Free Campaignでは、「より多くの方に蚊帳を配布すること」、「日本で多くの人にマラリアの問題を知ってもらうこと」を目指していますが、それと同時にマラリアの危険にさらされている地域の人々が蚊帳の必要性を理解すること、そして正しい蚊帳の使い方を学ぶこともとても大切です。
大人だけでなく子どもたちもマラリアの恐ろしさを理解すると同時に、その予防策や兆候の見分け方、適切な治療法などの知識を身につけることが必要です。子どもたちに楽しく学んでもらうための様々な工夫がなされた、セサミストリートの素敵な試みのご紹介でした。
文責: 立花香澄





