【MDG3】**スタッフブログ** 女の子が世界を変える
2012.07.13
「ガール・エフェクト- "時計がすすむ"‐女の子が世界を変える」のたった3分間の動画が、オンライン上でたくさんの人の心を動かしています。
女の子の死亡原因第1位
アフリカおよび南アジアにおける、10代後半の女の子の死亡原因の1位は何かご存知ですか?
実は、妊娠または出産関連、なんだそうです。
途上国において、マラリアや飢餓、AIDS/HIVなど、生死に関わる深刻な問題が多岐にわたる中で、生命誕生の過程である妊娠・出産が死因の1位に挙がるなんて、日本に住む私たちにはなかなか想像がつかないことですよね…。
母親になるタイミング
途上国では圧倒的に女性が抑圧されている場合が多く、本人の意志に関係なく結婚や妊娠がまだ10代前半のうちから行われることも少なくありません。しかし体が十分に準備できていなかったり、知識がなかったり、十分な医療が受けられないことによって、世界では毎日1000人以上の女性が妊娠や出産が原因で命を落としています。
国や地域の文化として10代の結婚が当たり前のところもあります。しかし、望まない結婚や妊娠によって学校に行けなくなるなど、女の子の未来の選択肢が極端に狭められるのは悲しいことです。さらに、10歳から14歳の少女が妊娠中または出産中に死亡する割合は、15歳から19歳の女性の2倍、20歳から24歳の女性の5倍にもなる、というデータもあります。
大切なのは、心や体の準備ができてから母親になる、ということ。
しかし妊娠や主産をきちんとコントロールすることは、特に発展途上国においてはとても難しい場合が多いのです。これは女性だけの問題ではなく、社会の発達を妨げたり、貧困のループにもつながっていて、悪循環を生んでいます。例えば2011年には580万人の乳幼児が最初の誕生日を迎える前に亡くなったと推定されていますが、母親の準備がきちんとできていたり、教育を受けることは、乳幼児の死亡率を下げることにつながります。
もしも女の子が…
もし女の子が男の子と同じように教育を受ける機会を与えられたら、その結果収入になる仕事を得たら、経済的に自立できるようになったら…
このガール・エフェクトの動画では、そうした女の子の問題と希望をわかりやすく、クリエイティブに紹介しています。
さらにこのサイトはGlobal Giving(http://www.globalgiving.org/)というオンライン上で寄付者と小・中規模プロジェクトをつなげるプラットフォームを運営するアメリカのNGOにリンクされており、自分の関心のある問題を扱う団体や応援したい活動へ直接寄付を行いやすい環境も整えられています。
世界の問題をもとに、分かりやすく伝わりやすい画像や動画にし、twitterやfacebookといったSNSを活用して世界の何百万、何千万の人にメッセージを届けていく。それを見た人は、その場で寄付ができ、さらにほかの人に広めていくことができる…。現代ならではの、新しい支援の形ですね。
3分だけ、時間を下さい
“世界に蔓延する貧困に立ち向かうには、12歳の女の子が重要な役割を担っています。彼女たちが教育を受け、経済的にも自立できるようになれば、家族を、地域を、そしてひいては国をも支える事が出来るのです。”
あなたの時間を3分だけ、もらえたら。たった3分の動画ですが、伝わるものは大きいはずです。ぜひ、見てみてくださいね。
文責:立花香澄