【MDG7】**スタッフブログ** 進化したKIOSK
2012.09.27
先月、ロシアの郊外にあるキオスクが、セブンイレブンを模倣し店舗を出しているとニュースになりました。政府の規制の届かないまま、1年以上そのままで出店していたのだとか…
「KIOSK」といえば、日本ではJRの駅にある売店を連想する人も多いかと思いますが、ロシアでは道端や公園に設置されている小さな商店のことを指します。
進化したKIOSK
そんな「KIOSK」、とても画期的なバージョンが登場したこと、ご存知ですか?
ドイツ企業が開発し、アフリカのエチオピアに第一号店がオープンした、その名も「ソーラー・キオスク」です。
ソーラー・キオスクとは、文字通り太陽光で電力をまかなう売店のこと。同名のドイツ企業“Solarkiosk”が、コンテナの上にソーラーパネルを設置、自家発電ができるよう開発したもので、電気の通っていない途上国や辺境の地でも商売を営める仕組みになっています。
いまや私たちの生活に必要不可欠な電気。日本では当たり前のように使っている電気ですが、発展途上国には、まだまだ電気の供給のない地域がたくさんあります。
アフリカでは、地方電化率が非常に低く、専門家によれば、2011年現在、世界で電力を利用することができないひとは約14億人。5人に1人が電気を使用できず、その大半がサハラ以南のアフリカに住む人々と言われています。アフリカの平均電化率が30%、農村部に至っては12%と言われています。
電化率の低い国では、地方電化は大きな政策課題ともなっており、中でも、国内外の民間企業の参加による、再生可能エネルギーを活用した電化については、大きな期待が寄せられているのです。
電気革命
電気が通っていない地域では、暗くなってしまえば料理も勉強もできません。電気が必要な医療機器が使えないことで命を落とすこともあります。こうしたインフラの未整備は、途上国がの経済発展の妨げにもなっています。
自家発電可能なキオスクでは、食べ物の長期保存も可能になります。こうした店舗が辺境にできることで、何時間もかけて食材を調達しに行く必要がなくなる地域もあるかもしれません。
遠くから持って来なくても、電気を自給自足できる…。これはいわゆる「売店」ですが、医療機関や学校など、ここから発展していく可能性を考えると大きな希望を感じます。
参考:The world’s first SolarKiosk opens in Ethiopia http://www.gizmag.com/worlds-first-solarkiosk-ethiopia/23382/
文責:立花香澄