【MDG3】**スタッフブログ** 想像を絶する女性差別
2012.10.11
国連は毎年10月11日を「国際ガールズ・デー」に指定する、と決定しました。今年はその第一回目を迎える記念すべき年です。
想像を絶する差別
世界には、想像を絶する女性差別が日常的に行われている国や地域が存在します。
生まれてくる子どもが女の子だと分かった時点で殺されてしまう国があること、知っていますか?
女性が結婚するまでに性交渉を行うことのないよう、性器の切除と陰部封鎖を行うことが慣習化されている地域や、夫が妻を殴ることが法律で許されている国。女性に暴行やレイプを行っても、男性が全く罰せられないどころか、被害者の女性が悪いとして殺されてしまったりする地域もあります。
女性差別は、「文化」や「伝統」が大きく関わっているために、問題はとても複雑です。女性が公の場で発言をすることが認められていなかったり、そもそも教育を受けていないためにそれが女性差別だという意識を本人が持っていない場合もあります。
女性の持つ力
女性が力を発揮することは、貧困地域の現状を改善し、地域社会や国を変える力になると期待されています。例えば世界で読み書きができない人の3分の2は女性ですが、女性が教育を受けることは「1年学校に通えば将来の家計にプラス25%の余剰収入をもたらし、それが2年になると50%に増える」と指摘されるほどの影響力を持っています。
日本で暮らしていると、学校に通ったり、好きな人と結婚したり、やりたいことを見つけたりすることはたいていの場合当然の権利であり、世界にはそれを許されていない女性がいることに目を向ける機会がありません。
「国際ガールズ・デー」は世界中の人々に、そんな女性たちのことを知り、目を向けて、関心を持ってもらえることを目的にしています。
できること
現地でこうした女性のために活動しなければいけないわけではありません。
「13歳で結婚。14歳で出産。恋は、まだ知らない。もしも、この文章が間違っているように感じたら、この世界の間違いを、まずは知ってください。」と呼びかけ最近話題になっているのは、「Because I am a girlキャンペーン」。世界中の女の子のためにメッセージを書き、手を上げた写真を撮影して投稿することで、全世界で思いを共有し意思表示をするキャンペーンです。興味のある方は、ぜひキャンペーンページを見てみてくださいね。
「こういった問題があることを知る」というだけでも、とても大きなアクションです。この「国際ガールズ・デー」を機会に、ぜひ自分とは違う境遇にいる女性たちについて、関心を持ってほしいと思います。
文責:立花香澄