【MDG1】**スタッフブログ** 1杯のコーヒーでできること
2012.10.22
mudefスタッフが、MDGsについて少しでも興味を持ってもらえるよう、さまざまなトピックを紹介するMDGsブログ。今回のブログは新しい試みとして、大妻女子大学3年生の望月さんに執筆していただきました!
ぜひご一読ください!
コーヒー派・・・?
みなさんはコーヒーをどのくらいの頻度で飲みますか?
コーヒーを飲まなければ1日が始まらない、という方も多いのではないでしょうか。私も1日に最低1杯のコーヒーが欠かせません。
全世界でみると、1日当たり約20億杯も消費されているというから驚きです。
意外に思うかもしれませんが、そんな世界の中でも日本のコーヒー消費率はとても高いのです。実は日本がコーヒーの世界第3位輸入国であることは、あまり知られていないかもしれません。
価格の行方
カフェで飲むコーヒー1杯の価格はさまざまですが、だいたい300~400円くらいで購入できます。その何%がコーヒー農業の売り上げになるかご存じですか?
なんと1~3%、1キロ輸出しても約20円もしくはそれ以下にしかならないのです。
コーヒー豆の原産国として有名なエチオピアでは、貧困に苦しむコーヒー農家が多くいます。子どもを学校に通わせたくてもお金がない、学校自体が近隣にないので通わせることができない、などと苦しんでいる親がほとんどです。国民の大半が農家を営んでおり、貿易収入の約7割をコーヒーに頼っているのに、子どもたちを学校に行かせることもできず、食べていくことさえも難しいほどの収入しか得られないのです。
公正な取引を目指して
品質に問題があるわけではなく、むしろ最高級とまで称されるのに、なぜこんなにも安い価格で取引されているのでしょうか。それは、フェアトレード(公正な取引)がなされていないから、なのです。
この問題はコーヒーだけでなく、チョコレート、洋服、アクセサリーなどにも同じことがいえます。
最近では、分かりやすくフェアトレードラベルが付いた商品が増えてきています。輸入食料品店や、コンビニエンスストア、大手コーヒーショップでもフェアトレードの品物を扱っているところが多くなってきました。
このマークが商品に記載されているものはフェアトレード商品です。
私たち1人1人、そういった商品があるということを知り、実際に手に取ってみて買うことで貢献できることはたくさんあります。
身近で貢献しやすいコーヒー、今日の1杯をフェアトレード商品にかえてみませんか?その1杯でできることがあるかもしれません。
参考: 『おいしいコーヒーの真実』
文責: 大妻女子大学 3年 望月鹿乃子