【MDG3】**スタッフブログ** Women's Opportunity Center

2013.09.06

女性の就業を支援

6月28日にルワンダで、女性の就業機会を設けるWomen's Opportunity Centerという施設がオープンしました。女性の社会支援に取り組む団体、Women for Women Internationalが手掛けた施設です。

 

Women for Women Internationalとは

Women for Women Internationalは1993年にアメリカとイギリスを本拠地として設立し、戦争で仕事を失ったり、離婚して収入を得られなかったり、仕事に就かなければ生活ができない、という女性を主な対象として援助しています。1年間のプログラムとして、直接的な財政支援や、精神的サポートの他、健康指導やメンタルトレーニングなどの指導が受けられる他、自身で生計を立てられるようにすることを目的にした、就業訓練も行っている団体です。ルワンダでは、Women's Opportunity Centerを開設する前の1997年から支援を行ってきました。ルワンダの他にも、アフガニスタンやイラク、コソボなど紛争地域で活動を行っています。

 

女性の社会進出

今回ルワンダ東部にオープンしたこの施設は、ニューヨークの建築事務所が設計し、地域の女性たちが中心となって手作りで建てられました。このセンターには、太陽光発電や、雨水採取、堆肥トイレなど、環境にも配慮したつくりとなっています。Women's Opportunity Centerをルワンダに開設することにより、その周辺地域の約2万8,000人の女性や、その家族に支援を行えるようになる予定です。

Women for Women Internationalが支援を行う戦争や紛争の生存者である女性たちの多くは、家族を支えようとしている未亡人です。支援を通じて、困難に直面している数多くの女性が社会に出られるということは、女性だけでなく社会にとっても生産力が増え、経済回復にも繋がります。

現在経済成長の進むルワンダでは、女性議員の割合が多く、世界一とも言われています。Women's Opportunity Centerで支援を受けた女性たちが、こうした活躍する女性たちの輪に入っていくことで、ルワンダをより一層活気づけて欲しいと思います。

 

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文責：大妻女子大学　望月鹿乃子