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【MDG3】**スタッフブログ** THE SOUND OF CHANGE LIVE

THE SOUND OF CHANGE LIVE

先日、たまたま動画サイトを見ていたら、ビヨンセをはじめとする沢山のアーティストが共演していた動画を見つけました。その「THE SOUND OF CHANGE LIVE」という映像は、1985年にアフリカの飢餓と貧困の解消を目的にアメリカで発売された「We Are The World」を思い出させるものでした。

 

THE SOUND OF CHANGE LIVEとは?

2013年6月1日にイギリスで、「CHIME for change(チャイム・フォー・チェンジ、変革の鐘を鳴らそう)」キャンペーンライブ「THE SOUND OF CHANGE LIVE」が開催されました。

GUCCI(グッチ)主催のこのチャリティーライブには、ビヨンセを筆頭に、マドンナ、ジェイZ、ライアン・レイノルズ、ブレイク・ライブリー、ジェニファー・ロペス、リタ・オラ、ジェームス・フランコなど、この他にも世界的に豪華なメンバーが無償で参加。約5万人の観客を動員したライブのチケット売り上げ金4億3000万円は70カ国、およそ200もの団体の支援に寄付されました。

 

CHIME for Change とは?

「CHIME for change」キャンペーンの発起人はGUCCIクリエイティブディレクターのフリーダ・ジャンニーニ氏です。女性のエンパワーメント支援のための資金調達を目的に、歌手のビヨンセ・ノウルズ・カーター、女優のサルマ・ハイエック・ピノーと共に立ち上げられました。

2013年2月にすべての女性のために、GUCCIが新たに立ち上げたこのキャンペーンは、「少女と女性の教育と健康、公正」に支援の対象を絞り、発展途上国などで教育を受ける権利の保証や、性的暴力や人身売買などの問題を改善することを主な目的にしています。

 

インターネット上での募金活動

このライブの募金方法は、少女と女性の自立に特化した初のクラウド・プラット・フォーム「Catapult」とのパートナーシップによって実現しました。インターネットを通してのチケット販売や募金活動が行われました。そして、募金先やチケット購入者のチケット料金の募金先はそれぞれCatapultを通してチケット購入者や募金希望者が複数のNPO団体から選べるようにすることで、自分たちが関心がある団体に寄付をすることを可能にしています。

ライブに行く事のできない人にも、テレビ中継を通してアーティストたちが募金を呼びかけるという新しい形となりました。

 

これから

私は、動画の中でマドンナが「今すぐパソコンを開いて!募金して!」と言っていた姿が印象に残りました。ライブに行けなかった人にも、インターネットを通して募金を呼びかける姿は、現代ならではの姿なのかもしれません。「We Are The World」発売当時では考えられなかったことです。便利な世の中になったことで、こうした支援にも参加しやすくなりました。

支援方法が多様化することで、私たち一人一人がそれぞれの支援の方法を見つけやすくなるきっかけになると良いなと思いました。

 


文責:文責:大妻女子大学 栗原亜美