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【MDGs3】**スタッフブログ**UN Women親善大使エマ・ワトソン 国連スピーチ

 

 

9月20日、ニューヨーク国連本部でUN Women (ユー・エヌ・ウイメン)親善大使のエマ・ワトソンによって、「HeForShe」と呼ばれるキャンペーンの開始を宣言するスピーチが行われました。

 

 

 

UN Women親善大使エマ・ワトソン

 

2014年7月8日にUN Womenは英国の女優、エマ・ワトソンを親善大使に任命しました。UN Womenのヌクカ事務局長は、「21世紀にジェンダー平等を進めていくために、若い女性に参加してもらう必要があります。エマならその知性と情熱でUN Womenのメッセージを世界中の若者の心に届けてくれると信じています」と期待を寄せたように、アイビーリーグのブラウン大学を卒業したばかりのエマは、兼ねてから人道支援への関心が高い事でも知られており、これまでにもザンビアやジンバブエで人道支援活動に参加してきました。そんな彼女は現在、UN Women親善大使として若い女性のエンパワーメント尽くし、ジェンダー平等を推進する活動に取り組んでいます。

 

「HeForShe」とは?

 

スピーチの中でエマは「実際の自分と異なる像で、お互いを定義するのを止め、ありのままの自分自身を見つめ始めるようになれば、私たちはもっと自由に生きることができるのです。そして、これこそが「HeForShe」の核心なのです。これは自由をめぐる運動なのです」と述べました。「女だから」と理由で、人生を選択し、自由や可能性を奪われてはいけません。そして、これは女性だけでなく男性も「男性だから」という言葉に縛られる必要はありません。

 

 

 

 

彼女自身も指摘するように、なぜフェミニストという言葉が、一方で女性の権利拡大に貢献し、他方で女性たちにしり込みさせていたのか。その一つには女性のみを見てきたことがあります。女性の権利拡大は必要ではありますが、それでもなお、世界の半分は男性たち。女性だけを見つめるのではなく、すべての人が性別に関係なく、未来を選択し、自分の意見をいうことができる。性別にかかわらず、弱さも、強さも、追求できる社会。

 

共に認め合い、支え合うこと―エマ自身が言う「意図せぬフェミニスト」こそ、この21世紀に求められる姿なのです。

 

 

「HeForShe」は女性の地位向上を目指す運動を女性たちだけで押し進めるのではなく、男女とも歩調を合わせて行うことを目指した国連のキャンペーンです。

 

 

男女平等は女性だけの問題ではない。エマのスピーチをきっかけに改めて考えさせられました。今、私たちが当たり前に過ごしている毎日の中で性別を理由に何か自由が奪われているのかもしれません。同時に、私たちにとって当たり前の自由が制限されている人も世界には沢山います。

 

 

世界中のジェンダー問題を知った時、または、あなた自身がジェンダー問題に直面した時、

あなたもあなた自身に問いかけてみて下さい。

 

 

If not me, who? (私じゃなきゃ、誰がやるの?)
If not now, when? (今じゃなきゃ、いつやるの?)

 

HeForSheキャンペーンサイトはこちら:https://www.facebook.com/heforshe

 


文責:大妻女子大学 栗原亜実