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国際生物多様性年クロージング式典でのMISIAのスピーチ

こんにちは、COP10名誉大使のMISIAと申します。

この度は、国際生物多様性年クロージングイベントの開催、おめでとうございます。

近年、生物多様性の重要性がます中で、今年10月、ここ日本、愛知県名古屋市でCOP10、第10回生物多様性条約締約国会議が開かれ、たくさんの方のご努力が実り、名古屋議定書、そして保護区について定めた愛知ターゲットが合意に至りましたこと、本当に素晴らしいことだと感じております。

私は、名誉大使に就任して以来、生物多様性に関連する様々な場所を訪れる機会がありました。金沢の棚田にも視察にまいりました。

日本は、昔から海や山、川など自然からの恵みを上手に利用して生きてきました。里山に代表される、豊かな自然の恵みを享受する環境が、日本の豊かな文化を創り出したのだと思います。

歌は、私にとってとても大切なものです。

国連総会でのスピーチでも、『歌』という漢字を使い、生物多様性の重要性を訴えさせていただきました。その『歌』という漢字のお話を、国際生物多様性年の締めくくりである、クロージングイベントで、もう一度お話させていただき、私のご挨拶にさせていただきたいと思います。

 この『歌』という漢字は、左側に「可」という文字が並んでいますが、この『可』という文字の「口」は、神への捧げものをいれた器を意味しています。器に捧げながら、神に届くよう、木の枝でその器を叩き、五穀豊穣を願う気持ちが、「可」と文字に込められています。

右側の「欠」という文字は、人が大きく口をあけ、声を上げて神に祈る姿を意味しています。この左側の部分と右側が組み合わさり、「歌」という文字になりました。

私は、この「歌」という漢字にとても感動します。それは、昔から、人間は自然に感謝しながら、自然と共生してきた、ということがあらわれているからです。

世界のあらゆる場所に、歌が、音楽があり、それらは、世界各地の多様な自然や文化の中で育まれてきたものです。この多様性を尊重しながら、すべての生きものの繋がりを大切にして生きていくことが、私たちの幸せに、つながるのだと思います。

COP10閉幕、そして国際生物多様性年である2010年も終わりに近づきましたが、これで終わりではなく、生物多様性ことをこれからも、学び続け、関心を、そして意識を持ち続けていくことが、大切です。

来年2011年から、生物多様性の10年が始まります。

ここ石川には、世界に誇れる素晴らしい自然があり、里山があり、文化・伝統があります。そんな石川での、このクロージングの場が、新しいスタートの場となり、ここから、そして日本から、生物多様性への素晴らしいメッセージを世界へと届けられますよう、願っております。

すべての命が、生物多様性の喜びを分かちあえますように。

ありがとうございました。

 

生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)名誉大使
MISIA

 


※国際生物多様性年クロージングイベントは、石川県立音楽堂・邦楽ホールで2010年12月18日、19日に開催された。スピーチは初日の式典で話したもの。