MISIA「生物多様性条約事務局SATOYAMA NEWSLETTER」へ向けたメッセージ(対訳)
2011.02.02
(2011年2月に生物多様性条約事務局が発行した「SATOYAMA NEWSLETTER」第2号に寄せられたメッセージの対訳。オリジナルは英語)
世界を変える原動力
10月に世界中の人々や機関が集まり行われたCOP10ではすばらしい成果が生まれました。遺伝資源の利用と配分に関する国際ルールの「名古屋議定書」と、2010年以降の世界目標となる「愛知ターゲット」を含めた、合計47もの決議は、会議に関わるすべての加盟国、機関、関係者の方々の努力と強い意思の結晶でもあります。
しかし、本当の本番はこれからです。
COP10での成果を踏まえ、具体的な行動を起こす必要があります。法整備、政策の実施とそのモニタリングと評価など、行うべきことは山のようにあります。
何よりも大切なのは、目標の実現に向けて、生物多様性保全の重要性を理解し、取り組む、私たち自身の意識と決意です。
あらゆる場面で、生物多様性に配慮した、持続可能な社会づくりが求められています。
身近な自然の生物多様性の中から、世界の生物多様性の中から、これからも学び続け、考え続け、私たち一人一人が、ライフスタイルを見つめることもとても大切なことだと思います。私自身も、少しでも多くの方々に生物多様性の重要性を身近に感じていただきたいと、生物多様性をテーマにした「LIFE IN HARMONY」という曲を作りました。これからも音楽を通じて、メッセージを発信していきたいと思います。
すべての生きものたちが命を慈しみ合い、支え合い、共に未来につながるように。
「こうなってほしい未来」への願いを集めることで、その想いは、「POWER」になります。
たくさんのPOWERこそが、世界を変える原動力です。
共に願いを、繋げていきましょう。
生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)名誉大使
MISIA
*SATOYAMA NEWSLETTERはCBD事務局が発行。
2011年2月2日に、遺伝資源のアクセスと利益配分(ABS)に関する
名古屋議定書の署名開放を記念して行われた、
各国大使館への説明会や記者会見等で配付したほか、
各締約国や関係団体にも送付されています。
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