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東北地方太平洋沖地震に向けたmudefからのメッセージ

 

2011年3月11日は、私たちにとって決して忘れられない一日となりました。

午後2時46分、東北・三陸沖を震源とする国内観測史上最大のマグニチュード9.0の強い地震は、一瞬にして、多くの人命と、そしてライフラインを奪いました。大地からの一撃の破壊力に恐れおののき、わずかな揺れにもおびえる、長い長い一日を過ごしたのです。

テレビや新聞から流れる映像は、自然の脅威の前に、いままで当たり前のように享受してきた便利で近代的な生活は、一瞬にして壊される、脆い存在であったことを証明しました。地震が起きてから、多くの人々が、帰宅するために何時間も歩き続けました。コンビニエンスストアで空っぽの食糧棚を見たとき、私たちの生活が、非常に危ういものの上に成り立っているに過ぎないことを、実感しました。

今回の大震災は、これで終わりではありません。復興のための長い長い時間が待っています。被災者の方たちの健康の問題もあります。身体的な疲労に加え、精神的な恐怖心をいかに和らげるのか、はからずも自然が与えた課題は大きなものです。

また、震災により孤立した地域では、子どもたちの学校の問題もあります。子どもたちが学べる環境を作ること、が復興の第一歩です。

一日も早い復興と安心して眠れる夜を取り戻すために、私たちにできることはたくさんあります。

私たちにできることはたくさんあります。被災地では、被災者の方々が、自分だけが、とならずに、列を作って給水を待つ数百メートルもの長い行列がありました。自分だけが、と思わない無私の心。節電や節水、情報共有によるパニックの防止はもちろん、協力し合う我慢強さといたわり合いの心が、何よりも大切なのだと、教えてくれる景色でした。

私たちmudefは、被災地の皆さんの日常が一日でも早く、取り戻せることと祈るとともに、できる限りのサポートを、行いたいと考えています。

2011年3月12日
一般財団法人mudef一同