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国際森林年イベントに向けたMISIAメッセージ

11月6日、石川県で国際森林年を記念して行われる、「市民と森林をつなぐ国際森林年の集い in 石川」にむけてMISIAよりメッセージが出されました。


 

皆さんこんにちは、MISIAです。

この度は「市民と森林をつなぐ国際森林年の集い」が石川県で開催されますこと、心よりお喜び申し上げます。本日は残念ながら参加することができないのですが、会の成功をお祈りしています。

これまでにも何度も訪れてきている石川県ですが、訪れる度に新しい発見があります。

羽咋市にあります、県内有数の大きさの棚田に視察に行かせていただいた際には、減農薬の試みにより、生きものが帰ってきたと伺いました。

『今ならまだ、間に合うことがあります。そして自然界には雑草という植物も害虫という虫も居ません』と言われた言葉が忘れられません。私たち一人一人の気づきと意識と知識、そして取り組み。これらが生態系の保全に繋がるのだと改めて実感しました。

各地で取り組まれている方々の真摯な思いに、そして自然とともに生きてきた先人たちの知恵と豊かな経験に胸を打たれます。

今年の5月より、石川県と津幡町の皆さんのご協力を得て、石川県森林公園内でMISIAの森プロジェクトをスタートさせていただきました。このプロジェクトでは、森と森の保全活動を舞台に、生物多様性の大切さについて、5年間という歳月をかけて、様々な形でメッセージを届けたいと考えています。

「木はふたつの命を持っている」という言葉を聞きました。

一つは植物としての命。豊かな生態系を生み出すことにより、自然の中で命の再生をしていくというもの。

そして、もう一つは木材としての命。日本では昔から優れた木材の利用方法がありました。建立から1200年以上も経った今もなお、その当時の姿を残す、奈良の法隆寺はその一例です。

木の二つの命を想うとき、あらゆる命によって、私たちが活かされていることを強く感じます。そのことに気付くとき、私たちは、共に生き、つながりあう大切さ、そして自然への感謝と畏敬の念が生まれてくるのだと思います。

今年は国際森林年。森や木について知ることができる、またとない機会です。

ぜひこの機会に、一人でも多くの方たちに、身の回りの自然への眼差しと感謝の気持ちを思い出していただければと願っています。

私たちは生物多様性の中で生きています。