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TICAD歓迎レセプションでのMISIAスピーチ

2013年5月31日、翌日から開催される第5回アフリカ開発会議(TICAD V)に先駆け、会議に参加する40か国以上のアフリカ各国の元首、閣僚や関係者が参加した安倍首相・林横浜市長共催歓迎レセプションにTICAD V名誉大使MISIAが参加。

レセプションでは開会挨拶に先駆け、MISIAが登壇し、会議に向けたメッセージ、またTICAD Vテーマソングとなった楽曲「MAWARE MAWARE (feat. Doudou N'Diaye Rose)」についてコメントしました。

 

皆様、初めまして。MISIAと申します。 

Hello, my name is MISIA.

Bonjour, Je m'appelle MISIA.

 

私は、長崎県で生まれ育ち、幼少の頃から平和教育を受けてきました。

平和教育とは、私たちの幸せについて考える教育だと思います。

私が平和教育から学んだことは、悲しみの連鎖を決して起こしてはいけない、ということでした。

 

アフリカでは今も年間60万人もの方がマラリアでなくなり、その多くが5歳未満の子どもです。

1000万人以上に上るエイズ孤児の問題も深刻です。

そして、 3100万人の子どもが学校に通えずにいます。

しかし、私がアフリカを訪れ感じることは、アフリカの素晴らしいものを私たちが知り、お互いに学び合い、「共に生きている友達」として関係を深くしていくことが何よりも悲しみを減らし、未来への力になるのではないかということです。

 

ここにいる皆様は、日本とアフリカを結び、素晴らしい未来のリズムを鳴らすことが出来る方々です。

皆様、悲しみの連鎖をなくしてください。皆様の力が必要です、日本の企業の皆さんのサポートも必要です。

 

今回 TICAD V テーマソングである「MAWARE MAWARE 」という楽曲は、20世紀を代表するアフリカンミュージシャンであるドゥードゥー・ンジャイ・ローズさんと制作したものです。

演奏に使われたサバールという太鼓の7つの杭は、7つの海と7つの大陸を意味しているのだと教えてもらいました。

つまり、この太鼓は“世界”を意味しており、だからこそ、この太鼓には力があると。

私はそのお話から、世界が一つになり、皆で幸せになろうとするところに、素晴らしい力が生まれるんだというメッセージを受け取り、この歌を歌いました。

 

日本とアフリカが手をとりあい、世界の子ども達が幸せになりますことを強く願い、ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

 

写真は当日行われた鏡開きの様子。

右からヘレン・クラークUNDP総裁、安倍晋三内閣総理大臣、ジョン・ヨン・キム世界銀行総裁、MISIA