【MDG8】**スタッフブログ** 水について考える(2) -面白デザイン編-
2011.09.28
8月に水についてのブログを掲載しましたが、とは言え普段使っている水はなかなか意識しにくいものです。
流しっぱなし問題
顔を洗うとき。お皿を洗うとき。シャワーを浴びるとき。流しっぱなしにしてしまっている人も多いのでは…。
例えば洗顔中水を流しっぱなしにした場合、1分間の流水で流れる水は12ℓ。実際に顔を洗うのに使われる量はおそらく1ℓにもなりません。つまり、11ℓは無意味に流れているということになります。1日2回洗顔すると、無駄になる水は22ℓ!500mℓのペットボトルに換算したら44本分です。1本150円のミネラルウォーターだったら恐ろしくてこんなには使えません…
そもそもなぜ流しっぱなしにしてしまうのか。
問題なのは、いったいどれだけの水が使われて、そのうちどれだけが無駄になっているのか、実感が全くわかないことではないでしょうか。1分間流しっぱなしにするだけで12ℓもの水が使われると知って、私自身とても驚きました。
水道水も、水道代を払っているということは、水道局から購入している訳です。とはいえ、意識しなければ使い放題の状態ですし、料金明細に使った量や金額が記載されていてもいまいちピンときません。私自身は口座からの引き落としにしてしまっているので、ますます意識しなくなってしまいます。
そんな水の無駄遣いを常に意識できるようになる、面白いアイテムをご紹介します。
ユニークな水道
それがこの水道です!
ユニークな形だけどスタイリッシュ…それだけではありません。
このパイプ部分に1リットルの水が入っているのです。自分がどれだけの水を使用しているのかが一目瞭然!溜まっている1ℓの水を使い切ってしまうと水が出なくなりますが、蛇口を閉めるとまた水が溜まり使えるようになる仕組みです。
面白い発想ですよね。意識できれば行動が変わる人はきっとたくさんいるでしょうから…。キッチンの水道がこれではちょっと困ってしまいますが。
ちなみに似たような発想で、もっとシビアなものもありました。それがこちら。
仕組みは一緒ですが、なんと上の貯水部分に金魚が…!
使いすぎると金魚が大変なことになるというよりシビアな水道です。あまりに金魚がかわいそうだし、金魚が泳いだ水が出てくる、という点もちょっと…という感じはしなくもないのですが、使う水への意識は相当高まりそう。でも使うたびにそわそわしてしまいそうですね。
水を可視化するデザイン
どちらの発想も、水の量を可視化することで使用量を意識できるようになるというもの。家庭の水道も、使っている量が目に見えるように改善できたらもっと水を大切にできそうだし、全体の節水につながるのではないかしら…と考えさせられた、デザインの事例でした。
文責:立花香澄